「なんか急に心臓がドキッとした」
「脈が飛んだ気がして不安…」
こうした“脈が飛ぶように感じる動悸”の正体の多くは、医学的には 期外収縮(きがいしゅうしゅく) という現象です。
これは不整脈の一種ですが、多くの人に起こる“よくある現象”でもあります。今回は、この正体をわかりやすく解説します。
🫀 期外収縮とは?
期外収縮とは、本来のタイミングよりも 心臓が早く収縮(拍動)してしまうことです。
心臓は通常、特殊なペースメーカー(洞結節)から出る電気信号で一定のリズムを刻みますが、この信号とは別の場所から早めに信号が出てしまうことがあります。
その結果、脈が乱れたように感じるのです。
この早い拍動が起きる場所によって、次のように呼ばれます:
📌 心房性期外収縮(Premature Atrial Contraction:PAC)
→ 心臓の上の部屋(心房)で早期に電気が出て起きるもの。比較的よくあり、健康な人でも見られます。
📌 心室性期外収縮(Premature Ventricular Contraction:PVC)
→ 心臓の下の部屋(心室)から信号が出て起きるもの。これも一般的で、多くは無害です。
どちらも、電気信号が“本来の順番より早く”出るため「脈が飛んだ」「心臓がドキッとした」と感じる原因になります。
💡 なぜ「脈が飛んだ」と感じるの?
期外収縮では、異常に早い拍動の後に 一瞬の休み(ポーズ)があります。
このため、次の拍動が強く感じられたり、拍動が無かったように感じたりします。
こうした感覚が、患者さんに「脈が飛んだ感じ」として自覚されるのです。
🧠 期外収縮はよくある・ほとんどは無害
期外収縮はとても一般的で、多くの人に見られます。
健康な人でも、ストレス・睡眠不足・カフェインやアルコールの影響などで起こり、通常は特別な治療を必要としません。
実際、期外収縮は多くの健康な人が経験する不整脈であり、通常は命に関わるものではないとされています。
⚠️ でも注意が必要なケースもある
期外収縮が一般的でも、頻度が多い・持続する・症状が強い場合は評価が必要です。特に次のようなときは医療機関での診察を検討してください:
- 動悸が日常生活に支障をきたす
- 連続して起きる(例:1分以上続く)
- 息切れ・めまい・失神などが伴う
- 既に心臓病がある
これらは、単なる期外収縮以上の不整脈や心疾患を示すことがあるためです。
🧪 どうやって診断する?
期外収縮の診断には、通常次の検査が使われます:
🔹 心電図(ECG)
→ 動悸が起きているタイミングの心臓の電気信号を記録します。
🔹 ホルター心電図
→ 24時間以上の長時間記録で、日常生活で起きる脈の変化を捉えます。
こうした検査により、期外収縮の頻度やパターンを詳しく調べられます。
✨ まとめ
✔ 「脈が飛ぶ感じ」は、期外収縮という早い拍動が原因なことが多い
✔ 健康な人でもよく起き、ほとんどは無害。
✔ ただし、頻発・持続・息苦しさなどの症状がある場合は、循環器専門医の診察が推奨される。
日常の中で「心臓の拍動が乱れた」と感じても、ほとんどは良性の期外収縮です。
でも、気になる時は自己判断せず、まずは 循環器内科やかかりつけ医に相談してみましょう。
原因をしっかり評価することが、安心につながります。
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/premature-ventricular-contractions/symptoms-causes/syc-20376757
https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/21700-premature-atrial-contractions
https://www.heart.org/en/health-topics/arrhythmia/about-arrhythmia/premature-contractions-pacs-and-pvcs


コメント