夜勤・日勤で「頭が痛くなる」リスクはどう違うの?

生活

〜ストレス・睡眠・体内リズムの影響〜

夜勤のある仕事をしていると、帰宅後に「頭痛がつらい…」と感じることはありませんか?

実はこれは単なる気のせいではなく、医学的にも根拠のある現象として報告されています。

この記事では、夜勤と日勤で頭痛が生じやすい背景と、痛みを軽くする生活の工夫などを専門医の視点も交えて解説します。


なぜ夜勤だと頭痛が起きやすいのか?

夜勤が普通の「日勤」と違う最大のポイントは、

体の中の時計(概日リズム)が乱れることです。

人間の体は、朝起きて夜寝るという一定の周期で動いています。

夜勤でそのリズムが崩れると…

  • 睡眠の質が下がる
  • 脳の血管や神経のバランスが乱れる
  • ホルモンや炎症物質の変動が起きる

といったことが起こりやすくなり、頭痛のリスクが上がると考えられています。


これまでの研究で何がわかっている?

過去の研究でも、夜勤者(ナースや医療従事者など)は

日勤だけの人たちに比べて、**頭痛の有病率(どれくらいの人が頭痛を経験したか)**が高いことが示されています。

ただし、比較する人たちの仕事内容やストレスの程度、生活習慣の違いが影響しやすいという点があり、単純に「夜勤だけが原因」とは言い切れない面もあります。


夜勤が頭痛を起こすメカニズム(やさしく説明)

🧠 1.体内時計のズレ

人間の体には「朝日で目が覚めて夜は眠くなる」という仕組み(体内時計)があります。

夜勤をするとこのリズムが狂い、ホルモンや血管の反応が正常に働きにくくなります。

🛌 2.睡眠の質が落ちる

夜に寝るより、日中に寝るほうが

  • 深い眠りが少ない
  • 浅い眠りが増える
  • 睡眠時間が短くなりやすい

こうした睡眠の質の低下は、頭痛や慢性的な痛みにつながることが多いです。

😓 3.ストレスの影響

夜勤は生活のリズムだけでなく

  • 家族との時間が合わない
  • 人間関係や緊張が増す
  • 疲労が累積する

といったストレス要因も多く、これが頭痛の増悪につながることがあります。


夜勤中や夜勤後の頭痛を軽くするには?

🔹 ① 睡眠の質を上げる工夫

  • 寝室を真っ暗にする
  • いびきをかかない環境を作る
  • 日中でも遮光カーテンを使う
  • 寝る前にスマホや強い光を避ける

🔹 ② 食事やカフェインの取り方

  • 夜勤前後のコーヒーやエナジードリンクは時間を考える
  • 消化に負担がかからない軽めの食事を心がける
  • 水分をしっかり取る

🔹 ③ 体内時計を整える生活習慣

  • 昼夜逆転が続く場合は数日ごとに少しずつ慣らす
  • 週末だけ昼夜逆転しないようにする
  • 光を浴びる時間を調整して“体に日中だと知らせる”

どんな時に医療受診が必要?

夜勤で頭痛が起こるのは珍しいことではありませんが、次のような場合は受診を検討してください:

  • 頭痛がどんどん強くなる
  • いつもと違うタイプの痛み
  • めまい、しびれ、視界の異常がある
  • 手足の力が入らない

これらは別の病気が原因の可能性があり、早めに検査や診察が必要です。


まとめ

夜勤と頭痛には 体内時計の乱れ・睡眠の質の低下・ストレスの積み重ね が深く関わっていると考えられます。

とはいえ、単純に「夜勤=悪」というわけではなく、

日勤・夜勤どちらにもメリットとデメリットがあります。

  • 頭痛がつらいと感じる時
  • 生活リズムが乱れていると感じる時
  • 同じ症状が長く続く時

には、自分の体のサインとして 生活習慣の見直しや医療機関への相談 を検討してください。

あなたの体のリズムを大切にすることは、長い目で見て心身の健康を守る大事な一歩です。

© 2025 The Author(s). Headache: The Journal of Head and Face Pain published by Wiley Periodicals LLC on behalf of American Headache Society.

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